真夜中に切ないことを考えてみた。
西炯子『姉の結婚』1、2巻を水曜日に購入し、繰り返し読んでいる。
主人公はアラフォーの図書館司書、ヨリ。
結婚や恋愛に距離をおいて、故郷にもどってひとりで静かな生活をおくっていた。
そこに年の離れた妹・留意子が転がり込み、そんな姉を心配する。
ある日ヨリは、職場で出会った、モデル体型のイケメン精神科医・真木に強引に迫られ、
危うい関係になっていく。
といったあらすじ。
ヨリもルイちゃんも、真木も真木の奥さんも魅力的なのがいい。
ヨリ。真木からの求愛への対抗策として不倫ゲームを仕掛けたけど、
真木のほうが上手で、ゲームにならず結局グラグラゆれまくって、
ハマっていくところ。
心と身体を一生懸命に切り離そうとしてもがいているところが、
切なすぎる。
好きになられても、好きになっても、
なかなかうまくいかない環境。
どうしようもない関係。
今まで何度も約束の先にあるものを、
あきらめて、あきらめて。
先のない関係なら
断ち切ってしまうのがいい。
そう思っていても、心を動かされてしまう。
ルイちゃんのあっけらかんとした明るさ。
姉の幸せを励ます良心。
真木のヨリに対する愛情や執着心なんてもう変態の域で、
そこまで他者を愛せたら本望なんだろう。
自由奔放に見える真木の奥さんが、愛する人(真木ではない)に言ったコトバ。
それぞれの立場はちがうけど
切なさをかかえている。
続きが楽しみなマンガ。
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主人公が『男の一生』と似たような設定
(仕事ができる、自立した女。モテないわけではないが、でも結婚してない)なのは、
ちょっと残念。