La luna di mezzanotte  真夜中ノ月

静かな時間に好きなコトをつぶやく

誰の為の早期発見・早期治療?①

久しぶりに東條、大六、丹野編『発達障害の臨床心理学』(東京大学出版会)を読んでいる。

子どもの健診業務に関わっていると、
お母さんたちの「心理・子育て相談」に対する
拒否感が意外とつよいことに気づかされる。

なにか注意されるとか、子育て方法が悪いと責められるとか
思ってるんでしょうかね?
それとももう実際に責められたことがあるとか?

まあ、それは横に置いといて。

発達障害者支援法が施行されて、来年の4月で7年になる。

私が職場で出会ってきた発達障害を持つ子は、
明るく元気に生活している子もいれば、
学校に行けなくなっていた子もいるし、
学校に行ってても、教室に入りづらい思いをしている子もいた。

つまり、発達障害そのもので悩んでいる子もいたけど、
それ以上に二次障害で大変な思いをしている子がいた。
中学校で仕事しているときは、
小学校でフォローされていたら、ここまでこじらせてなかっただろうに、と思い、
小学校で仕事しているときは、もっと低学年のときにフォローされていたら、と思い、
結局は、3歳児健診のときに発達障害の疑いがあるとされなかったのだろうか?と思う。
早期発見され、その子に応じた支援を受けられることができたならば、
きっと二次障害は現れなかったものだろうな、と考えることがしばしばだった。

3歳児健診の時から、なにか手をうっておくことができたならば

いつもそう考えながら健診業務に関わるが、なかなか次につながらない。